チッソ過剰はみんなの利益を奪うもの 
 ということでチッソの過剰は大変な問題があるのです。ここまで読破してくれた方(ご苦労様です…。)はお分かりだと思いますが、本当に悪いことばかりなのです。
 生産者にとってはチッソを多く入れることで短期的に収量を上げることはできますが、長い目で見たときに本当に利益になっているのでしょうか?。土壌の微生物環境がおかしくなり、土壌病害が起これば、土壌殺菌剤を大量に使う、作物自体が不健康になれば、殺菌剤、殺虫剤。このような状態になれば、高い値段で取り引きされる秀品の率も下がってくることでしょう。使用する農薬の代金や、壊してしまったバランスを取り戻すために掛かる時間や経費を考えれば、今まで続いてきた近代農法が利益を生んでいるとは考えられないのです。
 流通者にとっては、やはり健全な農産物を扱う方が、日持ちも良くロスが少なくて済み、品質にばらつきが少なく美味しいので必ず消費者の指示を得られるはずです。(絶対そうだと信じています)
 消費者にとっては、もう説明の必要はないと思います…。

お互いを知り、語り合うことから始めよう
 このような「健康な作物とは」「チッソ過剰とは」という知識を得ると、すぐに「どこで買えるんだ!」「金は出すから、とにかくよこせ!」という態度を示す消費者の人がいます。しかし、ここでよく考えて欲しいことは、なぜこのような状態になってしまったのか?ということです。チッソを使った生産者だけが悪いのでしょうか?
 社会が複雑になり、リアリティーが無くなってくる(相手の顔が見えなくなってくる)、そうすると、お金中心の価値観に囚われ、自分勝手な利己的な考えになり安い、という事は確かに言えることだと思います。作る側では「自分の子供に食べさせるとしたら…。」という、ごく当たり前の感性が働かなくなり、買う側も、ただ安ければよいと、1個10円の玉子に疑問すら感じない。まして自然に対する謙虚な気持ちなどもっていなかったから、これだけ農業と食の環境を悪化させてしまったのだと思います。
 今、自然に学び、その摂理に合った農業と食、流通のシステムを作っていくためには、まずお互いを知り、語り合うことから始めなければならないと思います。

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